14. Dec. 2007 (Fri)

アトムはなぜ成長しなかったのか

忘年会シーズン。とりあえず一番堅苦しい奴に顔を出す。まあすごい偉い人同士が旧交を温めてるのをあんま邪魔してもなんですからすみっこにいますがね。

「まあアトムにすら成長機能はついてなかったんですから」
という言説に対して
あの天馬博士ともあろう人が息子にするべく企画した少年ロボットを作るに当たって成長機能をつけないなんてことがあるだろうかといぶかしむ。尻のマシンガンとか余計な機能はいっぱいついてるのに。

あいまいな記憶から書くならば、原作では天馬博士はめっさ子煩悩(育児経験あり)、かつ作品の世界観からはみ出しそうな超絶科学者であるね。そこんとこから考えれば、アトムには成長機能ぐらい余裕で搭載されていたと見るべきではないだろうか。あるいは、当初はなかったとしても問題と判明したのなら、改造するなり増設するなりしてしまえばいいのではないか。彼は稀代の改造魔でもあるぞ。

しかしながら作中事実として、アトムが成長しないことを嘆いた彼はアトムをサーカスに売り飛ばし、隠遁生活に走る。ここで解釈は3つに分かれる。

一つは、アトムには成長機能が搭載されていたが、技術的不具合によりこれが機能しなかった場合、あるいは技術的に改造によってこの機能追加が困難だった場合である。
プライドのやたら高い博士は自分の技術不足の象徴となったアトムを放逐。しかし彼は天才ですからこれはないですね。

二つ目は、一般的に考えられている解釈。アトムに成長機能をつけることをついに思いつかなかった場合。もしくはそうした機能が法に抵触する場合だ。
この場合、天馬博士はロボットの息子という概念自体の限界に絶望していたことになる。まあ納得はできなくないけど、超絶科学者にして後の法律なんかぶっちぎりの天馬博士の姿を考えるとちょっと疑問が残る。

三つ目のこれら以外の可能性は、アトムには最初っから成長機能がとりつけられており、それは正しく機能するものであるにもかかわらずアトムが成長しなかった場合だ。

法的問題を先に言及すると、アトムの世界のロボット法には

おとなにつくられたロボットが子どもになったりしてはいけない
という条文がある。ところが子供が大人になってはいけないという条文の存在は知られていない。性別の入れ替わりについては
男のロボット 女のロボットはたがいに入れかわってはいけない
と双方向性のある表記がなされていることを考えると、子供ロボットが大人ロボットになること自体は合法であると考えるべきであろう。

さらにいうなら、ロボットの改造・ボディ交換による成長はこのロボット法の段階で認知されているのだから、天馬博士がロボットの成長機能という発想に至ることはむしろ自然なこととすら言える。
で、天馬博士の天才的ロボット技術を考えれば、もはやアトムに成長するロボットとしての完全な機能がはじめから搭載されていたと考えるほかない。
にもかかわらずアトムは成長せず、博士はそのことを悔いてアトムを放逐するのだ。

ではなぜ成長できる筈のアトムが成長できなかったのか?
アトムはあえて成長しなかったのではないか?

おそらくは アトムの驚異的な対人洞察力が災いし、天馬博士の成長を望まない心を読み取ってしまったのだ。口ではロボット工学者としてのプライドにかけて成長しないおまえなんかできそこないだとかなんとかアトムをなじりつつ、父親としての本心ではアトムに成長してほしくない、かつてのトビオの姿のままでいてほしい、そう願ってやまない深層心理。
アトムが成長できることはわかっている。ロボット工学者としての彼自身もそのことを望んでいる。アトムの父親としての彼もまたアトムの成長を願っている。にもかかわらず、トビオの父親としての自らの心理がそれを拒んでしまう。アトムはその気持ちに従っているだけにすぎない。天馬博士の情念は千々に乱れ、もはや自分の感情をおしとどめることもできず、ついにはすべてのことから逃れて隠遁生活へと走ったのでありましょう。

すなわち、天馬博士はロボットという存在に絶望したのではなく、技術的限界に絶望したのでもなく、またアトム当人に絶望したのではなく、もはや亡きトビオに執着し続ける彼自身の心根のあまりの弱さに絶望したのではなかろうか。

ま、なんでそのときアトムをサーカスに売り飛ばしたのかはこの解釈ではよくわかりませんが、ほかの解釈でもよくわかんないわけで、巨費を投じた科学省のおそらく備品をサーカスごときが出せる金で譲ったのですから、ここにも何かヤケッパチ以上の事情がありそうでなりません。

Posted by AoVA at 23:55 | ⇔ 0 | # 0

09. Mar. 2007 (Fri)

擬狸科学という新ジャンル

某所にてギリギリ科学少女ふぉるしぃ[iTMS]が話題に。早速脳内ループ。

Posted by AoVA at 08:30 | ⇔ 0 | # 0

30. Nov. 2006 (Thu)

絶大なる権力者を抽選で選ぶとして、そのあとは?

「選挙ってのは結局多数決だから、派閥化して腐敗するから抽選にしよう」とかいう政治団体が現実に存在していたのはあれは90年代のことでしたか。名前が思い出せませんが。
まあ実際のところその思想を喧伝しておられた方ご本人がくじ引きで外れて、なんだかんだと難癖つけて権力を手放そうとせずグダグダになったとかなんとか。その団体は他にも地域通貨を推進してみたり、地域通貨がどうもうまくいかないと思ったら今度はお買い物ポイントを推進したりと迷走していたらしいというあたりまで聞き及んでおりまする。

まあそれはともかく。
絶大なる権力者が自分の後継者を抽選で適当に選んだら、どう見ても凡人(よりやや落ちる)なボーっとした兄ちゃんが釣れたとしよう。育成機関はわずか1年。とりあえず能力を量るべく色々難題を押し付けてみるものの、ほとんどラッキーだけでなんとなく解決。それでみんな納得してる。毎日仕事を手伝わせて実務を叩き込んだりしない。夏休みも丸々放置。色々あったけど候補者は相変わらずボーっとしてるだけ。

この方針は生死をかけたり国家を動かしたりしちゃう権力ドロドロの世界観と明らかに乖離している。つじつまを合わせる方法は4択。

(1)人命とか国家とかがめっさ軽い世界観なのでボーっとしてても気持ち一つでなんとかなる
(2)短期集中の詰め込みで実務を叩き込む秘伝の方法がある
(3)そもそもこれが権力者というのが実は嘘。ただのお飾り。あるいは夢オチの類
(4)それでもティーラなら、ティーラ・ブラウンならきっとなんとかしてくれる

まあお話的には(4)かね。さいしょっから主題歌八代亜紀が前提ってのも酷い話であるが。それならそれで、現権力者には実務的に有能みたいな描写じゃなくて超常のデウス・エクス・マキナっぷりを見せ付けてほしいわけで。
個人的には
(5)権力継承時にラダムが脳に寄生する
あたりを推奨したい。無理か。

Posted by AoVA at 12:30 | ⇔ 0 | # 0

03. Jun. 2006 (Sat)

キミキス三昧

ハナは図書館におでかけなので自宅待機。家事などこなしつつ1日げーむ。

ことわざにも言うだろう?
「親の顔が見たい!」と。

そういうモチベーションでもってとりあえず紙条さんを裏表。残念ながら親の顔は見れませんでした。

んで。まあずいぶんディティール面で強化されているので楽しいは楽しいのだが、あいかわらず細かい待ち時間やら余計な確認操作やらが多くてかなりストレス。せめて片手パッドを発掘せねばなあ。

Posted by AoVA at 23:55 | ⇔ 0 | # 0

10. May. 2006 (Wed)

ぬいぬい


昼間赤ちゃんを乗せておく用のベビーラックはコンビのもので、共通洗い換えクッションを一つ買ってあるのだがまあ赤子の事なので汚す事もあるわけで。
洗濯の間使えないのもなんだから、敷物でも作ろうかねということに。

ちょうど独身時代の寝具であるところのベッドパッドが…真ん中の方が擦り切れてるやつがあるので、これのはしっこを加工することにする。現物の大きさと穴の位置をチャコでマークして、大雑把にはさみで切り落とす。

そんでミシンにサイドカッターつけてはしっこ切り落としながらダカダカと縫う。ボタンホールの機能を応用してベルトを通すためのでかい穴を作る。使わない部分のサイドテープをほぐして、さっき切り落としたところにマチ針で固定してまたダカダカと縫う。

クッションにするにはちと薄いので同じものをもう一つ作って重ねて使用。
とりあえず見栄えは気にしない方向で…

Posted by AoVA at 23:55 | ⇔ 0 | # 0

24. Apr. 2006 (Mon)

みっくるんるんっ

まあいろいろ思うところはあったのだけれど本編があんなアクロバティックな順番で出されるとなるとなんというか真面目にあれこれ論じるする気がうせるね。まいったまいった。

Posted by AoVA at 01:41 | ⇔ 0 | # 0

20. Apr. 2006 (Thu)

みっみっみらくるっ

脳内ループしているうちに気付いたことを何点か。とりあえず背景色にしとく。少々追記。

ちなみにこれは第三話終了時点で書いた。
----ここから

第一話があんまりにも自作映画テイストなのに気を取られていたが、不自然な点もいくつかありそれが伏線であると第二話で予感された事象が第三話で確信を得るに至ったもの。

一話終了時点での疑問
・「妙に平板な商店街の人々」
典型的な素人演技、メインキャラ以外の存在感を沈めるための手法、かとも思えるが。

・「ネコがしゃべる」
しかも妙にリップシンクしている。自主映画の作劇上のなにかではなく実際喋るネコがいるに違いない。しかも、そういうのが普通にいる世界観ではないようだ。

・「妙にリアルな超能力」
特撮のほとんどが手作り感覚あふれる由緒正しいものなのに最後の超能力の発動だけクオリティが高すぎる。最初は演出ミスかと思ったのだが…?

・「キョン」
人名か?

まあそれ以外(映画の奇矯な設定とか)は全部超監督ハルヒのぶっとんだ人物像によるものだと思えばとりあえず説明はつく。

二話終了時点での疑問
・「雑誌はどこから出てどこに消えた」
まあこれぐらいはテンポよくするための演出だと思えばいいんだけど。

・「朝比奈みくるはなぜあっさり入団したのか?」
長門有希がいると気づいたとたん入団に前向きになったみくる。明らかに二者には何らかの関係がある。だが何の?

・「宇宙人、未来人、超能力者」
二話におけるハルヒの台詞。何度となく繰り返され、ハルヒのキャラクターを特徴付ける…かと思ったのだが、よく考えたら一話での配役も「宇宙人、未来人、超能力者」なのだった。なんだこの符合の一致は?

この時点で映画の配役がそのまま、三人の正体にまつわる非常に重要な示唆ではないかという気がしてくる。

三話終了時点での疑問
・「あきらかにやりすぎなハルヒ」
まあ奇人だというひとことで済ませられるといえば済ませられる。これが単に学園コメディならば。

・「有希とみくるの奇言」
両者が宇宙人と未来人ではないかという疑念を確信させるに足る出来事。
有希は文芸部のくせにハイペリオンなんか読んでるから単にSF妄想たくましい人物という解釈も可能だが、みくるの言動がそれを否定している。

・「謎の転校生」
まあいずれあらわれるんだろうなあ。と。ぶっちゃけ「超能力者」なんだろうなあと。

・「キョン」
おかしい。こいつには明らかに「本名」がない。あらゆる登場人物が彼を「キョン」と呼ぶ。家族すらも。

第三話のみ取り出して見ても、有希とみくるの正体が確定したとはいえない。自分を未来人と思い込んでいる宇宙人とか自分を宇宙人と思い込んでいる超能力者とかいう可能性もある。あるいは凡人。

ただ、自主映画における「妙にクオリティの高い超能力描写」が演出ミスではなければどうか(そしてそんなミスをするとは今となっては考えられない)。あれは『ホンモノの超能力』ということになり、彼が超能力者なら自動的に他の二人もストレートに宇宙人と未来人であることが確定する。それもホンモノの。
この時点で既に本作は「単に学園コメディ」から逸脱している。

とはいえハルヒの正体はいまだ不確定。有希は宇宙人だといったが、次にみくるが「私と涼宮さんは未来人です」とか言い出す可能性もある。既に学園コメディではないので、当人の過剰な奇矯さもそれがなんとなく許されているという世界描写も意図的なものであるのならば、ハルヒを中心とした世界構築がなされている可能性が示唆される。なんだこれセカイ系か?

そしてキョン。なんなんだ君は。しつこいぐらいに普通に見えるぶん、むしろ登場人物のなかで最も怪しい存在。有希からもみくるからも根拠不明ながら一目おかれている。
これはいわゆる「観測者」の類かもしれない。彼がツッコまないと世界が回らないとかそういうシステムなのか?

----ここまで

さらに第一話を見返して追記。
----ここから


・「みくるビーム」
みくるの左目が青くなってるのはなんだっ。まさかほんとにビーム出せるんじゃないだろうな。

・自主映画中のやりとり。

有希「今言えるのは、アナタの選択肢は二つあるということだ、私と共に宇宙をあるべき姿に進行させるか、彼女に味方して未来の可能性を摘み取るか」(視線はまっすぐカメラに)
キョン(いつきは、いつになく真剣に悩んでいた。しかしさっきの長門の、有希の台詞はいつきに向かって言っているんだよな?)
一樹「なるほど、どっちにしても彼、いや、このシーンは僕ですが、僕が鍵となっているのですね。そして、鍵そのものに効力はない。鍵はあくまで、扉を開ける手段でしかないものです。その扉を開けたとき、何かが変わるのでしょう。おそらく、変わるのは…」(ちらりとカメラを見る)

これものすごく怪しい。双方の会話で焦点となっているのがシナリオどおりの「超能力者いつき」ではなくカメラを持っている人物であるところのキョンだと思われる。『彼女』は…ハルヒかねえ。やっぱり。

----ここまで

Posted by AoVA at 23:55 | ⇔ 0 | # 0

17. Apr. 2006 (Mon)

復活の日

全国でスズメが消えたらしい。不信な死骸が大量に見つかったとかなんとか
ほかにもハトが死んだとか鳥類の謎の死がいろいろあるらしくてなんだろね。

あと鳥インフルエンザが「指定感染症」に分類されたりしているようだ。主に鳥類に感染するインフルエンザだが人に感染すると死にいたる…ことも。

さて、我々の世代(の一部)だとこれはあれだ。MM-88だ。「人類が風邪で滅びるなんて!」なあれだ。
まああれはうっかりできちゃった細菌兵器が流出して、って出だしではあるものの、みんな「たかが風邪だよねー」「鳥が多少死んでもどってことないよねー」とか言ってたらスゲエ致死率な上に鶏が全滅してる→鶏卵とれない→ワクチン作れないというコンボで人類全滅、というおはなしでございました。

だから鳥インフルエンザで鳥が死ぬのは怖い。これは原体験のようなものだねえ。

参考:
復活の日(小松左京)[ASIN: 4894563738]
映画版はこちら[ASIN: B000060NDE]

でも今朝はベランダにスズメが来ました。まだ人類だいじょうぶ。

Posted by AoVA at 21:19 | ⇔ 0 | # 0

28. Sep. 2005 (Wed)

オンラインDVDレンタル

レアな映画を与え続けないと死んでしまうという難儀な性質なのに今後身動きが取りづらくなるであろうハナのために、在宅での映画環境を強化しようキャンペーン実施中。

というわけでスカパーに続いてレンタルDVDを試してみる事にした。
選択したのは最大手ののDiscasTSUTAYA 。ふがほげで優待もらったし。

システムとしては、ネットで指定したDVDが郵送されるので、視聴したら同封の封筒でポストに返送。そしたら次が借りられる仕組み。送料は料金に含まれている。

Aプラン:

月額1974円
一度に2枚づつ借りられる
月間最大8枚まで
レンタル日数無期限
新着タイトル制限なし
予約リストによる自動発送や指定DVDの返却待ちができる

Mプラン:
月額2079円
一度に2枚づつ借りられる
月間最大無制限
レンタル日数無期限
新着タイトルは借りられない(入荷から1週間)。予約されているものもだめっぽい
発送はその都度手動操作

これらのプランでは、ユーザとしては回転上げないと損するのでレンタル日数が制限されていない
(枚数控えめで日数制限のプランもある)。また、同時レンタル枚数や月間上限を増やすオプションなどもあるようだ。

で、9/30までに入会すればAプランなら2週間4枚まで、Mプランなら1ヶ月枚数無制限でフリートライアルがあるというのでとりあえずMプランを選択してみた。

ちょっと使ってみた感じ、Aプランのほうが回転上げるのに適しているし見たい映画を借りられる確率も高そう。フリートライアルが終わったらAプランにかえるかも。ちなみにプランの変更は月単位だが入会直後の月末までは料金が日割りで換算される模様。

んー、品揃えはいいんだか悪いんだか。近所のレンタルにないものがあったりあるものがなかったりするね。レア作品の充実度はもっとがんばれ。あともうちょっと検索がつかいやすくならんものか…

Posted by AoVA at 18:30 | ⇔ 0 | # 0

16. May. 2005 (Mon)

新しいドラえもん

今年度から声優一新してのドラえもん。ちょっとドラの性格が子供っぽくなったような気はするが、基本的には原作の初期のものに忠実なつくりで好感がもてる。

しかし、ここまでやるのなら第一話である「未来の国からこんにちは」からやるべきではなかったか。

既に連綿と続いてきたドラえもんのマイナーチェンジなのだからそんな話を挿入するわけには行かないということも考えられるが、
ほかにも何か理由があったりするのだろうか。ドラえもんが来るぐらい大胆な運命改変がないと将来は固定されているという絶望的な人生観とかそんなのがまずいとか。

いや、適当に書いてるだけですが。

Posted by AoVA at 22:00 | ⇔ 0 | # 0