チャーリーとチョコレート工場を見てきました。ロアルド・ダール「チョコレート工場の秘密」の映画化です。ティム・バートン監督、ジョニー・デップ、2005年。[ASIN: B00067HDXE]
バートンならではのやさしさと嫌がらせに満ちた、夢とトラウマの多重梱包映画。おすすめ度5。
以下ネタバレ。
▼概要
マイコーじゃなかったウィリー・ウォンカは世捨て人の天才菓子職人。世界最大のチョコレート工場で世界中にむけてチョコを生産している。たった一人で?
謎に満ちたチョコレート工場だが、幸運な5人の子供にそのすべてを見学するチャンスが与えられる。ウォンカの板チョコに隠された金色のチケットを探せ!
ってんで5人の子供が選抜され、しかるのち選別されるお話なのがこの時点でわかりますね。主人公チャーリーが金のチケットを手に入れるのも明らかだし、チャーリー以外がろくでもない目に遭うことももはや既定事項といえます。そこに至る過程をいかに面白くかつひねくれて見せられるかが腕の見せ所。
まあオープニングのチョコレート製造過程に気球が出てくるあたりに代表されるように「コレは普通じゃない」とかそういうメッセージをちゃんと出してから普通じゃない展開になだれこんだりしてくれるので親切設計。
▼誉
やはり楽しいながらもどこか軸が歪んでいて、絶妙なお約束の外し方。実際やってることは子供達への虐待なんだけど笑って済ませるバランス感覚。そうかと思えば果てしなくバカバカしい絵面を大真面目に見せたり、その逆に真面目な映像で遊んでみたり。
ディープ・ロイ演ずる歌って踊れるウンパ・ルンパがまたすごい。非現実性をこれでもかと強調しつつ、念入りに作りこまれた撮影で存在感がありあり。
そんでリスですよリス。本物リス100匹をつれてきて1年間訓練した結果、リスがほんとに演技してるわけでこれはすごいです。すげえやリス。
▼貶
それは必要な事なのかもしれないけれど、4人の子供のキャラクター付けが強すぎてちょっとしんどいかも。あと、なんでそんなに人々がチョコレート工場に見学に行きたいのかがいまひとつピンとこない。そりゃ中はすごかったけどそのことは誰も知らないわけで。
▼まとめ
万人におすすめできる娯楽作。シュールなのに殺伐としてないのがいいですね。おすすめ度は5です。
