24. Apr. 2005 (Sun)

鴛鴦歌合戦[★★★★★]

久々の映画レビューは鴛鴦歌合戦(マキノ雅弘監督 1939)です。

1939年といえば第二次世界大戦勃発の年で日本もいちおう戦時下です。戦時体制の締め付けもじわじわと強化されつつあったはずですが、なぜかこんなおもしろ映画が。

▼概要
骨董マニアの峰沢丹波守(ディック・ミネ)が骨董マニアの傘職人志村狂斎(志村喬)の娘お春(市川春代)にちょっかいを。一方お春はハンサム浪人浅井礼三郎(片岡千恵蔵)を挟んで富豪の娘おとみ(服部富子)らと多角関係。もう配役のネーミングからしてやっつけ仕事感に満ち溢れていますが、この呑気なドタバタ時代劇がわずか2週間で作成されたとなればむべなるかな。

ひたすら楽しい、ウキウキする和製オペレッタの元祖にして頂点です。

▼誉
日本のジャズ草分けの一人にして現代劇では素でギャングの親分をやってるようなディック・ミネが、バカ殿に扮して町を闊歩し「僕はオシャレなトノサマ〜♪」などと歌いまくってくれるのだから笑うでしょう普通。
一方、七人の侍で神妙な顔して侍やってた志村喬もダメ親父に扮して「こ〜れこれこれコノ茶碗、ちゃんちゃんチャワンと音も響く♪」などとわけのわからん歌を歌いまくってくれるわけでもう助けて。
楽曲におとらずやたらめったらテンポのいい話運びに、突き抜けた能天気なストーリー。いかん、楽しすぎる。

▼貶
今回の映像ソースは所蔵のLDですが、さすがに画質・音質はちょっとしんどいね。
リマスターしてくれないかなあ。

▼まとめ
優れた技を持つ映画職人達がほとんど勢いだけで作ってしまった作品なので、わけのわからんエネルギーに満ちています。おそらく当人達にも同じようなものはもう作れないでしょう。邦画史上最強のイチオシといえます。同じくおすすめの丹下作善余話百万両の壷はついにDVD化されたのでありますが、こいつは替え歌が結構混じっているせいなのかDVD化の話がとんと出てまいりません。必見なのに超絶版。おすすめ度は躊躇なく5。いやもうほんと機会があれば見てください。


(…ここから後半)

▼余談
毎回LDを引っ張り出して来るのがめんどくさくてたまらん。

というわけでAX300に繋いでDVDに落としてみた。これで気楽に見られるよ。

_ Posted by AoVA at 2005年04月24日 22:00 _ [an error occurred while processing this directive]
[ひとこと]

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